小泉進次郎氏は、石破茂内閣では農林水産大臣を務めていましたが、高市早苗内閣では防衛大臣に就任しました。
「防衛大臣だけは任せられない」と不安がる声も多かったのですが、いざ就任してみると、意外にも高評価。
この記事では、そんな前評判の悪さから一転、
今や「思ってたよりずっと頼もしい!」と言われている小泉氏の姿をまとめてみました。
第28代防衛大臣に就任しました。高市早苗新総理のもと、我が国の防衛という国家存立の基本となる崇高な任務を担うこととなりました。防衛大臣として、約25万人の自衛隊員とともに、国民の皆様の付託に応えるため、全力を尽くしてまいります。… pic.twitter.com/3HIbZUN2zb
— 小泉進次郎 (@shinjirokoiz) October 21, 2025
小泉防衛大臣の前評判「不安しかない」
高市早苗内閣において、小泉進次郎氏が防衛大臣に就任しました。
以前、高市総理大臣は、「総裁選で戦った小泉氏にも要職に就いてもらいます」とは言っていたけども。
それにしても、筆者は驚きました!
小泉氏が防衛大臣かぁ、防衛、防衛… 防衛に詳しいイメージがないなぁ。
思い返せば、環境大臣時代には「気候変動への取り組みはセクシーであるべき」発言で賛否を巻き起こし、
農水大臣時代には米政策をめぐる言動が炎上するなど、その発言が何かと取り沙汰されてきた小泉氏です。
「また何をやっても叩かれちゃうんだろうな」と、違う方向に心配してしまいました。
X(旧Twitter)でも、
「失敗させるためのポジション?」
「一番国防を任せたらアカンやつ」
「農水大臣で良かったのに」
といったコメントを目にしました。
テレビ番組でも「これは登竜門だ」「いや、何もできずに終わるのでは」という議論を目にしましたし、
「不安しかない」ムードが漂っていました。
小泉氏が何をしても賛否が巻き起こり(なお、今回のは、抜擢されただけで、まだ何もしてない段階)、
国民全員が反応してしまうのは、それだけ小泉氏が注目される存在だからなんですよね。
政治家として、ある意味すごいことです。
大絶賛に変化した理由3選
「不安しかない」と言われていた小泉防衛大臣の大抜擢ですが、就任から1週間で、絶賛の嵐となりました!

いったい何が起きたんじゃ!!!
① 地元が横須賀であること
地元に根ざした人事
就任会見で、小泉進次郎氏は「生まれ育った横須賀は防衛の街」と語りました。
まずは、このひと言で空気が変わりました。
それまで「不安しかない」と言われていた新防衛大臣人事が、「地元に根ざした、必然としての人事」だと受け止められたのです。
横須賀は、米海軍施設や海上自衛隊司令部を抱える、日本の防衛拠点です。
地元では、「地元のことを一番わかっている人が国防を担うのは誇らしい」と、歓迎ムードです。
確かな実績
「経験不足では?」という懸念もありましたが、小泉氏は2024年、衆議院の安全保障委員会の委員長を務めており、
現場感覚も持っていると思います。
また、自衛隊の行事にも以前から熱心に足を運んでいたことも知られており、
防衛政策の現場と国民の「橋渡し役」としての役割を期待する声もあがっています。
地元・横須賀から始まる、防衛大臣としての一歩
2025年10月27日に来日したトランプ米大統領と高市総理が米軍横須賀基地を視察予定ということに先立ち、
小泉氏が同月25日に、同基地を視察しました。
「防衛大臣としての最初の一歩が地元発なのがいい」と好意的な反応が集まっています。
② 「進次郎構文」が神構文に進化
小泉進次郎氏といえば、以前から、
今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思います。
(環境大臣時代の発言)
といったような、抽象的で内容がない、ポエムのようで、結局何を言いたいのか分からない発言が、
「進次郎構文」としてネットでネタにされてきました。
ところが今回、防衛大臣就任会見で見せた「進次郎構文」が、一転して「鉄壁の受け答え」と称賛されました。
注目を集めたのは、2025年10月22日の、防衛大臣就任会見での、靖国参拝に関するやり取りです。
記者から「任期中に参拝されますか」と問われた小泉氏は、
「適切に判断したい」とだけ答え、同じ質問を何度繰り返されても一貫してその言葉を崩しませんでした。

わずか3分半のやり取りで、「適切に判断したい」を6回も繰り返していたそうじゃ笑
この受け答えには「内容がない」との批判もありましたが、一方で、「神対応」として再評価もされました。
「余計なことを言わない」「国防の場にふさわしい」と、好意的な反応が広がっています。

ネタにされてた「進次郎構文」が、
防衛大臣という立場で使うと「ぶれない男」に変わるモフね

今度は「適切に判断したい」がSNS民のネタにされているがのう笑
③ 現場を駆け巡り、防衛力強化と情報発信に全力!
就任して間もない小泉進次郎防衛大臣ですが、
すでに現地を駆け巡り、自衛隊の現場を見たり、国民に向けて安全に関することを発信したりしています。
今日は朝霞にある陸上総隊を視察しました。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中、わが国の領土、領海、領空を守り抜くためには、迅速で円滑な部隊運用が不可欠です。陸上総隊は、こうした重大な任務の一翼を担う我が国防衛の中枢です。本日の視察では、一人一人の隊員が士気高く、ひたむきに取り組ん… pic.twitter.com/iN5rBCtV9u
— 小泉進次郎 (@shinjirokoiz) October 23, 2025
- 10月22日日本の領海や排他的経済水域へのミサイルの飛来は確認されていないとXで報告
- 10月24日朝霞にある陸上総隊を視察
台風被害のあった八丈島とオンラインで繋ぎ、現場の隊員や町長とやりとり
隊員の士気や懸命な働きぶりを肌で感じ、「防衛大臣としてしっかり伝えていく」と宣言 - 日本海にロシアの爆撃機・戦闘機が飛来、
航空自衛隊の戦闘機がスクランブル発進したことをXで報告 - 10月25日東京・航空自衛隊横田基地と神奈川県・海上自衛隊横須賀基地を視察
地元・横須賀の護衛艦「くまの」も視察し、隊員を激励
「地元に防衛大臣として戻れてうれしい、重責をひしひし感じています」、
「自衛隊や防衛省の取り組みについて今まで以上に発信を強化していきたい」と述べる - 静岡県・東富士演習場で行われた日米海兵隊のHIMARS射撃訓練や、
陸上自衛隊の多連装ロケットシステム訓練についてもXで報告国内の抑止力・対処力の向上に加え、日米同盟強化に寄与する取り組みとして、
地元住民の理解・協力への感謝も伝える - 日本海にロシアの情報収集機が飛来、
航空自衛隊の戦闘機がスクランブル発進したことをXで報告国民に安心を届けるだけでなく、
「自衛隊の皆さん、いつもありがとうございます」と感謝の言葉も添える
こんなに現場を駆け巡り、情報発信している間にも、取材を受けたり、討論番組に出演したり。
討論番組でも、しっかりとした発言内容や姿勢で、これまでのイメージ(カンペ見ないと答弁できないとか)を覆し、好意的な反応が相次ぎました。
そんな中、小泉氏のX(旧Twitter)では、「小泉防衛相同盟国との防衛装備品の移転推進に努める考えを示す」というNHKニュースがシェアされていました。

「防衛装備移転」…???
ざっくり言うと、日本の持つ防衛装備(=武器や技術)を、他の国と協力して使ったり提供したりすること。
ただし、「戦うため」ではなく、災害救助や平和維持、友好国との安全保障協力など、
あくまで「守るため」の取り組みとのこと。
小泉氏は以下のように述べ、自らが先頭に立って、防衛装備品の移転の推進に努めていく考えを示しました。
「同盟国や同志国と、移転や技術協力が拡大しているのは、日本の高い技術力への世界からの期待のあらわれ。
この期待に応えることは、国際秩序の安定につながる」
就任からまだ1週間。
ものすごい勢いで現場に赴き、知識を身につけ、情報発信をして、めちゃくちゃ働いていますね!

防衛のイメージがないなんて言って、すみませんでしたぁ!
反町さんのYouTubeに出演しました。
— 小泉進次郎 (@shinjirokoiz) October 27, 2025
どうぞご覧ください。https://t.co/4O4ksHzKzD
高市総理の狙いを推察
「不安」から「絶賛」に変化して、結果オーライな防衛大臣人事でしたが、
なぜ高市総理は、小泉氏を防衛大臣に抜擢したのでしょうか。
政治系YouTuberでもある前参議院議員・音喜多駿氏は、以下のように分析していました。
高市首相はタカ派政策を進めたいが、国民の反発が強くなる可能性がある。
そこで、柔らかな語り口と国民的人気を持つ小泉氏を防衛の顔にして、
メッセージをやわらかく伝える狙いがあるのでは。
タカ派とは
平和主義的な穏健派(ハト派)とは対照的に、強硬な手段や武力行使も辞さない姿勢を取る人や集団のこと。
なるほど?(わかってる?)
高市総理は、防衛を強化していきたい方針です。
でも、そのイメージを全面に押し出すと、「怖い」「危険」などと思われて、反発を招きやすいかも。
そんな中で、注目を集めやすく、ある意味人気者の小泉氏を防衛大臣に起用することで、
政策全体をマイルドにしようとしているのかもしれません。
また、小泉氏の地元である横須賀は、自衛隊基地を抱えているので、防衛分野への理解も土台としてあると思います。
さらに、農水・環境などの「生活に身近な分野」を経験してきたことで、国防の話も国民目線で語れるかも?
高市総理の狙いは、単なるお飾りの抜擢ではなく、
「防衛を国民にわかりやすく説明できる人」としての起用なのかもしれません。
まとめ
就任前は「不安しかない」と言われていた小泉進次郎防衛大臣。
いざふたを開けてみれば、就任からわずか1週間で、ロシアの動きに迅速に対応し、現場を駆け回り、情報を丁寧に発信しています。
現場の声を伝え、自衛官への感謝を欠かさない姿に、「想像以上にしっかりしてる!」(失礼)と思います。
これまでは失言や「進次郎構文」の印象が強かった小泉氏ですが、これからは「行動で見せる防衛大臣」に進化していくのではないでしょうか!
▼【追記】ナイススカジャン外交!▼
【対面】小泉進次郎防衛相、アメリカ国防長官と初会談 防衛費引き上げ前倒しを伝達https://t.co/aVDq7A79ym
— ライブドアニュース (@livedoornews) October 29, 2025
29日、小泉氏はヘグセス氏と会談し、防衛費増額の前倒しや防衛装備技術協力について説明。会談後に小泉氏は「将来の日米同盟の具体的な絵姿について実りのある会談になった」と話した。 pic.twitter.com/9CRY0CDhTN



