歌が上手な芸人さんや、リリースした楽曲が大ヒットした芸人さんって、実はたくさんいますよね。
バラエティ番組のノリから生まれた曲がミリオンセラーになったり、
漫才のネタ曲がネットでバズったり…。
今回は、そんな「売れた芸人ソング」を年代ごとにまとめ、ご紹介します!
2025年10月、霜降り明星のせいやさんが、石川晟也名義で歌手デビューしました。
ワーナーミュージック・ジャパンからリリースされたデビュー曲「オカンのLINE」も、
先輩たちの楽曲のように大ヒットするといいですよね!
大ヒットした芸人ソング
古くは昭和の時代から、歌の上手い下手に関わらず、芸人さんは歌をリリースしてきました。
その中には、大ヒットを飛ばした楽曲もたくさんあります。
ここでは、昭和の時代から現代までに芸人さんが歌った楽曲のうち、
特に爆発的ヒットになったものをピックアップしてきました!
🎙1960〜1970年代:芸人ソングの原点
伝説のお笑い芸人さんが、クスッと笑ってしまう楽曲を歌い、大ヒットを飛ばした時代でした。
- 植木等「スーダラ節」(1961)
「無責任男」の代名詞的ヒット。社会風刺をユーモラスに歌い上げた名曲。 - 植木等「ハイそれまでョ」(1962)
軽妙なテンポと洒落た歌詞で、戦後の笑い文化を代表する一曲。 - ザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」(1969)
国民的バラエティの勢いそのままにミリオンセラー。老若男女に親しまれました。 - ザ・ドリフターズ「いい湯だな(ビバノン・ロック)」(1969)
温泉=この曲、というほど定番。いまだにCMなどで耳にする名フレーズ。 - ザ・ドリフターズ「8時だョ! 全員集合 オープニングテーマ」(1970)
番組の顔として親しまれた象徴的な一曲。
🌸1970〜1980年代:お笑いと歌の融合期
今では大御所の芸人さんたち。若い頃はこんな歌を歌っていたんですね。
- 海原千里・万里「大阪ラプソディー」(1976)
姉妹漫才コンビの哀愁あふれるデュエット。大阪弁の温かさが沁みますね。 - 明石家さんま「アミダばばあの唄」(1983)
桑田佳祐作詞作曲!しゃがれ声がムーディーに響く異色の名曲。
今でも、あみだくじをするときには口ずさんでしまいます。 - ビートたけし「浅草キッド」(1986)
芸人魂を描いた名バラード。いまなお多くの歌手にカバーされています。
⚡1990年代:芸人ソング黄金期
まさに、芸人さんが次々とヒット曲を飛ばしていた時代です!
- とんねるず「炎のエスカルゴ」(1989)
コミカルながら完成度の高いアレンジ。勢いが時代を象徴。 - とんねるず「情けねえ」(1991)
社会派メッセージが胸を打つ、異例の真面目な芸人ソング。 - とんねるず「ガラガラヘビがやってくる」(1992)
怒涛のテンションとフレーズでミリオンセラー!子どもにも大人気でした。 - TUNNELS「一番偉い人へ」(1992)
バラエティ色の中に皮肉とメッセージが光る名曲。 - H Jungle with t「WOW WAR TONIGHT」(1995)
浜田雅功×小室哲哉の奇跡のタッグ。
芸人ソング史上最大のダブルミリオンを達成しました。 - H Jungle with t「GOING GOING HOME」(1995)
前作に続くヒット。小室サウンドと浜ちゃんボーカルの相性は抜群でした。 - WEST END × YUKI「SO.YA.NA」(1995)
1994年に大ヒットした『DA.YO.NE』の関西弁バージョン。
元「大阪パフォーマンスドール」の武内由紀子と、今田耕司・東野幸治の3人ユニット。 - ポケットビスケッツ「YELLOW YELLOW HAPPY」(1996)
千秋の歌のうまさも話題になりました。 - 猿岩石「白い雲のように」(1996)
放浪旅のエンディングから火がつ木、ミリオンセラーとなりました。 - 憲三郎&ジョージ山本「浪漫-ROMAN-」(1996)
とんねるず・木梨憲武とベテラン歌手とのデュエットで、本格派を見せた異色の一曲。 - BLACK BISCUITS「タイミング」(1998)
ポケットビスケッツの翌年に結成された後発ユニットながら、200万枚近くの大ヒット。 - ポケットビスケッツ「Power」(1998)
ポケビとブラビが人気を二分していた時期に登場。 - 野猿「叫び」(1998)
バラエティ番組のスタッフ中心のユニットとは思えぬ完成度で人気を博しました。
💿2000年代:番組の企画ソングから本格音楽へ
バラエティ番組から生まれた企画ソングが、本気のヒット曲としてチャートを賑わせた時代です。
- 藤井隆「ナンダカンダ」(2000)
30万枚突破のスマッシュヒット。実はシャイでピュアな藤井ワールド。 - Re:Japan「明日があるさ」(2001)
坂本九の伝説の名曲を、吉本芸人総出演でカバー。時代を超えて愛される名曲。 - くず「ムーンライト」(2002)
山口智充×宮迫博之による「ゆず」のパロディユニット。
2人の高い歌唱力により、お洒落で完成度の高いバラードとなった。 - はなわ「佐賀県」(2003)
自虐と郷土愛の絶妙バランスで国民的ヒットに。 - 浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」(2004)
松本人志作詞。芸人ならではの切なさが沁みる名曲。 - 悲愴感「悲愴感」(2008)
山本博、 田中卓志、鈴木拓による『羞恥心』のパロディユニット。
ネタ曲ながら本格派サウンド。バラエティ発とは思えぬ完成度。
🌈2010〜2020年代:ネット時代の芸人ソング
CDではなく、配信リリースの時代。
配信やYouTubeを通して、芸人たちが自ら音楽を発信する流れが定着しました。
- ピコ太郎「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」(2016)
世界的バズを巻き起こした、社会現象ソング。 - どぶろっく「もしかしてだけど」(2014)
クセになるワンフレーズで全国区へ。ネタと歌の融合。 - クマムシ「あったかいんだからぁ♪」(2015)
もともと漫才の中の一節であり、それを楽曲にしたもの。
ボケ担当の長谷川俊輔の歌唱力の高さが話題に。 - RADIO FISH「PERFECT HUMAN」(2016)
オリエンタルラジオの新境地!ダンスと音楽を融合したパフォーマンスが話題に。
まとめ
令和に差し掛かった2017年以降は、配信リリースがメインの時代。
オリジナル楽曲をCDリリースするというよりは、歌うまの芸人さんが、
THE FIRST TAKEなど、YouTubeでその歌声を気軽に披露できる時代になりました。
こうして見てみると、芸人ソングって時代ごとに何がウケるてきたのかや、笑いの形が見えて面白いですね。
昭和は明るく景気よく、平成はテレビとともに大ヒット、令和はSNSでバズるスタイルへ。
芸人さんは「歌手」ではないけれど、
お笑いと音楽は、実はいつの時代も切っても切れない関係だったんだなぁと感じました!



