10月の自民党総裁選に出馬し、最有力候補とされている小泉進次郎氏。
ところが2025年9月26日、陣営による「ステマ疑惑」が報じられ、「総裁選辞退」がトレンド入りするほど大きな反響を呼びました。

小泉進次郎さんって、とってもカッコいいお顔なのに、どうしていつも批判されてるモフ?
X(旧Twitter)で、アンチコメントをよく見るモフ〜
小泉氏をめぐっては、今回に限らず、発言や行動が何かと批判の的になりやすいのが特徴です。
なぜ彼はここまで叩かれやすいのか――。
この記事では、小泉進次郎氏が「なぜ批判されやすいのか」という理由を、これまでの言動の面から考察していきます。
そして最後に見えてくるのは――「批判されるのも人気の裏返し」という、進次郎氏ならではの宿命かもしれません。

小泉進次郎さんがどんな発言をしてきたのか。
政治に詳しくない筆者が、頑張って調べてまとめたぞい!
小泉進次郎が批判されやすい理由6選(言動編)
小泉進次郎氏は、なぜこんなに批判されやすいのか――。
ここでは、すでに「プロフィールや経歴」の記事でご紹介した小泉進次郎氏の情報を前提に、
過去の発言や行動を振り返り、6つの理由に整理して考察していきます。
1. 発言が「ポエム」っぽく聞こえる
小泉氏の代名詞とも言えるのが「進次郎構文」です。
たとえば、2019年9月の国連サミットに、当時環境大臣だった小泉氏が参加した際の、こんな発言があります。
今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思います。
一見すると名言風ですが、よく考えると「結局何が言いたいかわからない」状態です。
小泉氏の発言には、このような同義反復的な表現が多くみられます。
約束は守るためにありますから、約束を守るために全力を尽くします
リモートワークのおかげでリモートワークできてよかった
これに、口さがない人達が「進次郎構文」と名付け、広まってしまったようです。
また、前述の国連サミットにおいて、気候変動に対する取り組みについて質問された際、英語で
気候変動のような大きな問題への取り組みは、楽しく、かっこよく、そしてセクシーでもあるべきだ
と発言し、国内外から「意味不明」と批判されました。
実はこの発言は、国際会議での文脈を無視して、一部を切り取られて報じられたもので、彼なりの深い思考があった可能性もあります。
彼の頭の中では具体的なイメージや戦略があったのかもしれませんが、言葉の一部分だけが切り取られて外に出て、「なんかよく分からないことを言ってる人」に見えてしまい、「ポエムっぽい」と言われてしまうのかもしれません。
2. 行動がパフォーマンスに見える
2023年、福島第一原発の処理水放出への風評被害対策として、当時環境大臣だった小泉氏が、福島県の海でサーフィンをして、「福島の海の安全」をアピールしました。
この行動に対し、「かっこいい!」という声が上がった一方で、「処理水の安全性とは関係ない」という批判も。
何をしても「パフォーマンス」と言われてしまうのが進次郎マジックです。
また、2020年、当時環境大臣であった小泉氏が、自身の第一子誕生に合わせて2週間の育児休暇を取得したことがありました。
一部では、政治家という忙しい立場であえて育児休暇を取得したことが「話題作り」と見られ、「見せ方がパフォーマンスっぽい」と言われたことも。
男性政治家の育児休暇はまだ珍しく、保守層や世間一般からは「本当に必要だったのか?」と懐疑的な声も出ました。
3. 二世議員への反発
進次郎氏の父は、あの小泉純一郎元首相です。
若くして注目されるのは自然ですが、同時に「二世のボンボン」というレッテルも貼られやすい立場。
「なんであんなに持ち上げられるんだ?」という疑問が反感につながることもあります。
政治家としての実力が追いつく前に、期待値が先行してしまうのが、進次郎氏の宿命です。
4. 若さゆえの経験・実力不足
2024年の自民党総裁選で、小泉氏は当初、「当選確実」とまで言われていました。
しかし討論会では、「雇用」「年金」「学歴」といったテーマについて、内容の深みや論理性に欠ける受け答え(進次郎構文)が続いたことで、「中身がない」と映り、みるみる失速しました。
結果、地方や都市部の自民党員・党友からの支持が伸び悩み、3位となりました。
有権者の目には、「話題性はあるけど、経験と実力が不足している」と映りました。
5. メディアの切り取りと誤解
小泉氏の言動は、独特の言い回しで話題を呼ぶ「進次郎構文」の面白さや、時に革新的にも映る行動ゆえに、ニュースやSNSで「切り取り」の対象になりやすい傾向があります。
ほんの一文だけが取り上げられ、意図とは違う角度で広まってしまう――そんなことも少なくありません。
たとえば「気候変動にはセクシーに取り組むべきだ」という発言は、本来は「しなやかで魅力的に進めよう」というニュアンスを込めたものでした。
しかし短く切り取られて広まった結果、「意味不明なことを言う政治家」として揶揄される材料になってしまいました。
注目度が高いために、言葉や行動が本人の意図と異なる方向に解釈され、誤解を生みやすい。
それが小泉進次郎という政治家なのかもしれません。
6. 批判的な声だけが大きく響く
SNSを眺めていると、「アンチ進次郎」と言わんばかりの、批判的な投稿が目につくことがあります。
でもそれは必ずしも「世の中みんなが小泉氏を嫌っている」という意味ではないでしょう。
「自分は進次郎氏を悪く思っていない」「支持している」という人たちは、わざわざその意見を投稿する勇気が出ないのかもしれません。
というのも、アンチの声に反論するのはとても難しい。
SNSでは一度火がつくと、「何を言っても絶対に勝てない」「袋叩きにされるのが怖い」という空気があります。
結果として、肯定的な声は埋もれ、否定的な声だけが大きく響いてしまうのです。
これはいわゆる「ノイジーマイノリティ(少数だけど声の大きい人たち)」の現象にも近いでしょう。
実際、小泉氏を支持している人はとても多いです。
でも、目立つのはどうしてもアンチのほう。
そのため、進次郎氏は「SNSで批判されやすい政治家」というイメージが強まってしまうのだと思います。
それでも支持される理由
上記のとおり、何かと批判されやすい小泉進次郎氏ですが、支持される理由もたくさんあります。
お気づきでしょうか。
進次郎氏が支持される理由は、批判される理由と裏表になっているのです。
まとめ|小泉進次郎は「期待されすぎる」から叩かれる
小泉進次郎さんが、その言動の面から批判されやすい理由は、以下のとおりでした。
- 発言がポエムっぽい(進次郎構文)
- 行動がパフォーマンスに見える
- 二世議員への反発
- 経験・実力不足からくる中身のない発言
- メディアの切り取り報道と誤解
- 批判的な声だけが大きく響いている
批判されやすい反面、もちろんとても人気が高く、多くの人から支持されている小泉氏。
「人気があり、注目度が高いからこそ、期待に応えられなかったときの反発が大きい」のです。
つまり、彼は「期待されすぎる人」。
そのギャップが叩かれる原因であり、同時に人々が彼を語らずにはいられない理由でもあるのだと思います。