イタリアンブレインロットって知っていますか?
筆者は、何回聞いてもこの言葉が覚えられず、この記事を書くためにやっと覚えたところです。
イタリアンブレインロット、イタリアンブレインロット…。
筆者の家に…いるんです。こやつらが…。
イタリアン・ブレイン・ロットとは
最近、子どもたちの間で話題になっている「イタリアン・ブレイン・ロット」。
名前だけ聞くと「イタリアの…え、なに?」と思いますが、
「イタリアン・ブレイン・ロット」は、AIが生み出した奇妙でカオスなキャラクター文化のことです。
🌀 「脳が腐るほどクセになる」インターネットミーム
「イタリアン・ブレイン・ロット(Italian Brain Rot)」とは、
AIが作り出した不思議なキャラクターたちにイタリア語っぽい名前をつけて楽しむ、
TikTok発のミーム(ネット上の流行)です。
「Brain rot」は英語で「脳の腐敗」というスラング。
もともとは「意味のない低品質な動画ばかり見て頭がボーッとする」ような状態を指します。
そこに「イタリアン」がつくことで、「イタリア語っぽくて、頭がおかしくなるほどクセになるコンテンツ」というニュアンスになっています。
🌍 TikTok発祥、世界中に広がった、誰のものでもないミーム
このブームのきっかけは、2025年1月ごろに投稿されたTikTok動画。
現在は削除されていますが、ユーザー「@eZburger401」が初めて投稿したものが始まりとされています。
なお、イタリア発祥ではないそうです。
その後、海外のTikTokを中心に一気に拡散し、2025年4月ごろからは日本のSNSでも注目されるようになりました。
興味深いのは、このミームには「公式の作者がいない」こと。
AI画像生成ツールや動画編集アプリを使って、世界中のユーザーが自由にキャラクターを作り出しています。
つまり、「誰の作品でもあり、誰のものでもない」集合的な文化なんですね。
🧩 キャラクターデザインの特徴
イタリアン・ブレイン・ロットに登場するキャラクターたちは、どれも一言で言うと「キモかわいい」です。

え、かわいい…? かわいくはない…か???
AIによって生み出されるため、
- 「動物 × 果物 × 家電 × 日用品」といった、普通では考えつかないようなハイブリッドな組み合わせ
- 「ピッツァ・ドリアーノ・カタストローフィ」みたいな、やたら長くて意味不明な名前
のキャラクターばかりです。
そんな混沌とした世界観が、「脳がバグる」と評される理由でもあるんですね。
⚖️ 著作権と、グレーゾーンな商品化
「イタリアン・ブレイン・ロット」は、
AIが自動生成したキャラクターのため、著作権は存在しません。
つまり「誰の作品か」を特定できないのです。
ぬいぐるみやフィギュア、トレーディングカードなどのグッズも多く登場していますが、
多くは非公式で、権利があいまいなまま販売されているのです。
筆者の家にもいる、アイツ
筆者の家にいる男の子も、例に漏れず「あの謎の生き物たち」が大好きです。
すでに家の中にはアイツらが何体かいる……。
で、改めて思うんですよ。

なんやこれええーーー😱😱😱!!!
名前を教えてもらっても、全然覚えられません。
でも、知ってしまったら最後、たぶん好きになっちゃうと思います。
名前の語感が面白いし、見た目もおかしい(褒めてる)。
この組み合わせとか、考えた人すごいですね!
どうやって考えたのこれ?(AIだってば)

- チンパンジーニ・バナニーニ (Chimpanzini Bananini)
チンパンジーとバナナのハイブリッド。
チンパンジーとバナナを合わせるのは、なんとなく発想としてわかります。 - フリゴ・カメロ (Frigo Camelo)
ラクダと冷蔵庫のハイブリッド。
なんでラクダと冷蔵庫を合わせようと思ったんでしょうか。 - リリリ・ラリラ (Lirili Larila)
象の顔、サボテンの体、2本の巨大なサボテンの足、そしてサンダルを履いている。
このフィギュアだと下半身がスイカみたいだけど、本当はサボテンなんですね。 - ブルブル・パタピン (Brr Brr Patapim)
テングザルのような顔と木の幹の体、人間の手足を持つ、森の妖精のようなキャラクター。
すごいデザイン!なんで足がでっかいのに、腕はこんなに細くて小さいの??? - トゥントゥントゥンサーフール (Tung Tung Tung Sahur)
人間のような長い手足に不気味な笑顔を浮かべ、野球のバットを持つ木製のキャラクター。
ぬいぐるみだと分かりにくいけど、ちゃんと画像で見たら木なんですね、マンガ肉かと思ってました。

もうちょっとかわいい感じのブレインロットもいるはずだけど、うちにいるのはこんなのばっかり…。
カプチーノとか、ハムスターとか、ネコちゃんのとかがよかったなぁ…。
で、もっとびっくりしたのが、これ、版権がないですって???
つまり、誰でもグッズを作れるし、著作権を気にせず画像を使えるということです。
例えば、筆者が新しいキャラクターを作ったら、仲間に入れてもらえるってことですか???
もともとは72体から始まったらしいですが、新しいキャラクターが増え続けていて、
今では1000体以上が観測されているそうです。
公式図鑑のキャラクターも、216種類にまで増えています。
(2025年10月現在)

版権ないのに、なんの「公式」なんだってばよ
1000体以上存在するうち、中でも人気のキャラクターたちが、
版権もなく勝手にグッズ化されているっていうことなんですね。

そのグッズが筆者の家の中にもいるってことなんじゃね
「イタリアン」だけどイタリア発祥ではなく、世界中のネットユーザーがAIで自由に生み出していった、集合的なカオス。
……未知の世界に足を踏み入れた感覚です。
まとめ
「イタリアン・ブレイン・ロット」は、AIが生み出したカオスなキャラクターたち。
筆者の家にもすでに侵入を果たしてしており、名前も見た目もツッコミどころでいっぱいです。
それでも、見ているうちに不思議と愛着がわいてしまう。
著作権もなく、世界中の人が次々と新キャラを生み出している今、このカオスで中毒性のあるキャラクターたちが、どこまで増えていくのか楽しみになりつつあります。
何がウケるかわからない。
ネットの世界って、面白いですね!

ハマったら最後だよ!気をつけて!

わしもサーモンとアザラシと合体してみたいのう



